忘れ得ぬ人々 (21)
松尾昭先生を偲ぶ
小林 茂之
松尾昭先生と私の出合いは、私がまだ生長の家の活動を開始する前の平成十二年のことです。
当時、昭先生は教区相愛会組織拡大対策部長として、私の住む桶川地区を訪問巡回されておりました。
桶川地区は以前、喜多要光先生を中心に活発に相愛会活動が展開されていたそうです。それが久しく途絶えていたので、ぜひ復活したいと強い信念を持たれての訪問と聞いております。八月夏の暑い日、背広を着用して昭先生はじめ三人の先生方が来てくださいました。私は何かの用事があって生憎外出していましたので、直接お会いすることができませんでした。大量の汗をかきながら訪問してくださったことを後で話を聞いた時に、人様の為によく行動ができるものだと思い、心に響くものがありました。
その後、十月に昭先生をはじめ、諸先生方が「桶川べに花ふるさと館」で、真理研鑽会の段取りと開催の手筈を整えてくださり、大勢の皆様が参集してくださいました。
そして、翌年の平成十三年一月に桶川相愛会誌友会が発足いたしました。
昭先生は周りの人々を暖かく大きく包み込む心豊かな先生でございます。
先生は自衛隊の幹部として、全国各地区を転勤で廻っておられ、多くの部下の方からも慕われながら、仕事を遂行されておられた経緯もあります。
昭先生が出講で桶川に来てくだった講話で、神示の講義が今でも鮮明に残っております。すべての神示の詳細を細かく説明してくださり、資料としてお持ちくださいました。今も大切に保管しております。
『和顔愛語讃嘆』と墨痕鮮やかに書かれたその下や横に「気を長く、心は丸く、腹立てず、人を大きく、己は小さく」と書かれた用紙をいただいて今でも部屋に飾ってあります。
このコロナ騒動の前まで教化部に皆様が集まって、毎月講師研修会が開催されており、終了後、その足で松尾先生宅へ訪問しておりました。それはそれは愛くるしい笑顔で迎えてくれた昭先生でした。そして私共に暖かなお心をかけてくださった事に大変嬉しく感謝の思いです。
昭先生はいつもニコニコと笑顔を絶やさない先生です。その笑顔で奥様の寿満子先生を愛深く受け止めておられました。理想のご夫婦像です。私共の家庭も松尾先生ご夫妻を見習って歩まさせていただいております。
桶川地区相愛会立ち上げから、ず~っと愛深く見守ってくださった松尾昭先生、有難うございます。
合掌。