202401月号 新しく生まれ変わる
明けましておめでとうございます。二〇二四年、令和六年の素晴らしい年が明けました。
『新版 叡智の断片』の二七〇頁に
『新年とは新たに生れる時である。時々刻々新年の気持ちで生活せねばならぬ。「今、天地の開ける音をきけ」と金光教祖は教えられた。必ずしも正月のみが新たなる誕生の時ではない。吾がいのちは今、時々刻々に新生する。』と書かれています。
では新生するとはどういうことかというと自覚が生まれ変わることであると『聖経 続真理の吟唱』四八頁に次のように書かれています。『新たに生まれる時が来たのである。新たに生まれるとは、自覚が生まれ変わることである。〝われ肉体なり〟の自覚から〝われ神の子なり、霊的実在なり〟との自覚に転生することである。肉体的〝個〟としての自覚から、普遍的自我の自覚に転生することである。〝われ有限者なり〟の自覚から〝われ無限者なり〟の自覚に転生することである。〝われ死すべき者なり〟の自覚から、〝われ永遠者なり〟の自覚に転生することである。われ肉体の母胎よりいでて久しく〝肉体の子〟であると錯覚して、自己をいと小さき者として自己限定して生活していた過去の自覚から、一転して、肉体は〝自己〟にあらずして、肉体の奥に物質の奥に霊妙きわまりなき存在あり、それこそ〝本当の自己〟であると自覚することが〝新生〟である。』
今までは物質の自分が、弱い自分が、病気の自分が、欠点だらけの自分が本当の自分であると錯覚していたマイナスの人間観を神の子としての人生観に今生まれ変わるのです。掛け替えのない神の最高の自己実現の自分として生まれ変わるのです。現象的にはどんなに現れていようともそれは実在ではない。最初の出発がダメな自分、物質の自分として出発するか、掛け替えのない神の子として出発するかの違いがその人の人生を大きく変えていきます。
それでは皆さん、私たちは世界奉仕を目ざし、総裁先生の新年のお言葉にあるようように、『今年は「辰年」ですから、温暖化や気候変動が進んでいく中でも、恐怖や不安に身を縮こませることなく、雲を呼ぶ龍のように、自然界を味方にして「神の子・人間」の信仰を深め、人々に弘めていこうではありませんか。』この言葉を胸に邁進しましょう!今年もよろしくお願い申し上げます。