感謝のおもいを込めて霊牌を書こう 教化部長  木場 一廣

 八月には宇治別格本山で第六十八回宝蔵神社盂蘭盆供養大祭が執り行われますが、今年は、八月十八日(午後四時~)の「自然災害並びに世界規模感染症物故者追悼慰霊祭」と八月十九日(午前九時~)「宝蔵神社盂蘭盆供養大祭 本祭」が総裁・谷口雅宣先生のご奉祀、谷口純子先生ご臨席により執り行われます。「精霊招魂神社祭」「末一稲荷神社祭」「全国流産児無縁霊供養祭」は別の日に宮司が齋主となってとりおこなわれます。参加は関西圏に限られ、人数も制限されます。我々は参加できませんが教区で八月五日が大先祖供養祭となっていますので、それまでに感謝のまごころで霊牌に書いてお出し下さい。盂蘭盆供養大祭に間に合うようにお送り致します。
 コロナ禍以前に大祭が全国の信徒が参加して催されたとき、神官奉仕で「精霊招魂神社祭」の司会をつとめさせていただいたことが十年ぐらいあります。十九日の盂蘭盆供養大祭本祭の次なので、本祭の焼香が始まると同時に精霊招魂神社に移動します。緊張の度合いがたかまります。会場でリハーサルを重ね、合図がありますといよいよ司会の本番です。総裁・谷口雅宣先生、白鳩会総裁・谷口純子先生がゆっくりと信徒が出迎える中を歩まれ、神社に参ります。やがて修祓から始まり、御祭は順調に進んでまいります。総裁先生の祝詞奏上、聖経『天使の言葉』、神楽奉納が始まります。
その舞は昭和天皇の皇后であらせられた香淳皇后様の御歌『やすらかに眠れとぞおもう君のためいのちささげしますらおのとも』という神楽です。近代につくられた神楽の一つで、「みたま慰の舞」(みたまなごめのまい)と云われ一九三七年に靖国神社祭神の鎮魂のため詠まれた御歌だそうです。御祭が始まりますとテントの中で蒸し暑い日でも社殿から何とも云えない静かなすずしい清らかな風がふいてまいります。ああ護国の御霊様が喜んでいると実感します。香淳皇后様が命を捧げた兵士に〝ますらおのとも〟とご自分と同等に親しく呼びかけられているところに感動します。この盂蘭盆供養大祭のため、沢山の霊牌をまごころ込めて書きましょう。2023年8月号

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